「介護福祉士」を最短で取得するには、養成施設がオススメ」という人もいますが、私も同感です。
とはいえ
「介護福祉士養成施設とは何か」
「資格取得に向けた学習方法など知りたい」
「働きながら通うことはできのかな」
という悩みを持つ人もいるでしょう。
今回は、介護福祉士養成施設で介護福祉士を取得した私が、介護福祉士養成施設について紹介します。
記事を読むことで、自分が介護福祉士養成施設で資格を取得するべきかわかるはずです。ぜひ最後までご一読ください。
また、介護福祉士の資格概要や取得のメリットについて紹介している記事も用意しています。あわせてご一読ください。
介護福祉士養成施設とは、介護福祉士を育成するために作られた施設です。もともとは、平成元年に設立された介護福祉士養成施設協会が由来です。介護福祉士養成施設は、2023年4月4日の時点で全国に487校あります。
介護福祉士養成施設の目的は、介護ニーズの高まりに対し、質の高い介護サービスを提供できる人材の育成です。養成施設では、基本的な介護技術や知識などを学べます。
社会にとって介護福祉士は、どのような役割があるのかも学習できます。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設には、3つの種類があります。
・ 大学
・ 専門学校
・ 短期大学
大学は主に4年制で設けられており、介護に関連する学部が設置されています。他の学部との交流もあり、多様な視点から介護について学習できます。
専門学校は、主に2年制または3年制です。介護福祉士に必要な知識と技術を効率的に学習できます。実習を通じて実践的なスキルを身に付けられるので、卒業後すぐに現場で活躍できます。
短期大学は、主に2年制の学校が多いです。専門学校と同じように、基本的な介護技術や知識を学習できます。
1年制から4年制までどのようなことを学べて、どんな方におすすめなのかをそれぞれ紹介します。
4年制の大学では、福祉に関連する幅広い知識や専門性を深められます。在学中から高度な専門知識や研究能力を身に付けることが可能です。卒業後は、介護福祉士の他にも、福祉施設の管理職や福祉行政の専門職など、幅広い分野で活躍できます。
また大学院へ進学もできるため、より介護の専門性を高められるでしょう。4年制がおすすめな人は、以下のとおりです。
・ 福祉に関連する幅広い知識や専門性を深めたい人
・ 管理職や福祉行政の専門職を目指したい人
・ 大学院への進学も考えている人
3年制の専門学校では、短期間で介護福祉士としての知識や技術を身に付けられます。就職支援も充実しており、多くの学生が介護福祉士として就職できます。
3年制の養成施設がおすすめな人は以下のとおりです。
・ 実践的なスキルを身に付けたい人
・ 卒業後すぐに現場で活躍したい人
・ 就職支援を重視している人
2年制の養成施設は、3年制よりも短期間で介護福祉士として必要な知識と技術を習得できます。また2年制の短期大学では、地域交流演習やキャリアデザインといった幅広い知識を身に付けます。
私の体験談になりますが、1年生では座学を中心に学習し、2年生では1ヶ月間の実習を2回おこないました。実習中は学校での講義がなかったため、2年制は通学する期間が短く感じました。
2年制の養成施設がおすすめな人は、以下のとおりです。
・ 早期に現場で活躍したい人
・ 学費を抑えて最短で介護福祉士を取得したい人
1年制の養成施設は、主に基本的な介護技術や知識を効率的に学び、短期間で介護福祉士の資格を取得するための施設です。
1年制の養成施設に通うには、以下の条件を満たしている必要があります。
・ 福祉系大学を卒業された方
・ 学社会福祉士養成施設を卒業された方
・ 保育士養成施設を卒業された方
1年制の養成施設は、2023年4月4日の時点で全国にわずか16校しか設置されておらず、ほとんどが短期大学に設置されています。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設の費用は、通う養成施設によって異なります。1年制から4年制までの主な費用をまとめました。
年数 | 費用 |
---|---|
4年制 | 約227万円 |
3年制 | 約200万円 |
2年制 | 約150万円 |
1年制 | 約83万円 |
参照:東京福祉専門学校、川崎医療短期大学、栃木介護福祉士専門学校、弘前厚生学院
養成施設によって費用が異なるため、具体的な金額は通いたい養成施設の公式ページを見るか問い合わせが必要です。また奨学金制度や就学支援制度を設けている養成施設もあるので、詳細は各施設に確認してください。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設は、卒業した学校によって通う期間が異なります。高校を卒業した方は2年以上、福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設の卒業者は1年以上です。
高校を卒業しただけでは、2年以上介護福祉士養成施設に通わないと卒業できません。詳しくは、養成施設ルートの記事をご一読ください。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設は、実技を習得することも目的としているため、通信制で受講できる施設はありません。基本的には、養成施設に通いながら卒業するための知識やスキルを身に付けます。
しかし、実務者研修を受講する場合や介護福祉士国家試験対策を受講したい場合は、通信制を設けているところもあります。養成施設だけでなく、実務者研修も視野に入れて、どちらを利用するか検討すると良いでしょう。
実務者研修で介護福祉士の資格を取得する方法については、「介護福祉士 実務経験ルート 〜働きながら介護福祉士を目指すには?〜」の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
介護福祉士養成施設に通信制はありませんが、夜間制を用意している施設もあります。介護福祉士の養成施設は、主に高校卒業して入学してくる若い層が多いです。若い層の方たちと、一緒に学習することに気が引ける方は夜間制がおすすめです。
しかし夜間制を設けている養成施設は、厚生労働省によると、2023年4月4日の時点でわずか11校しかありません。まず自分の住んでいる都道府県で、夜間制の養成施設がないか調べてみましょう。
介護福祉士養成施設を卒業した場合、卒業年度によって介護福祉士の取得条件が異なります。
卒業年度 | 取得条件 |
---|---|
2016年 | 養成施設を卒業すると特例なく介護福祉士を取得できた。 |
2017年〜2026年 | 登録申請すると、5年間は介護福祉士の有資格者として認められる。 |
2027年以降 | 養成施設を卒業しても、国家試験を受験する必要がある。(実技試験は免除) |
2017年〜2026年の間に卒業した方は、介護福祉士筆記試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護などの実務に携わらないと、介護福祉士を取得できません。
養成施設に通う場合、自分がどれに該当するのか卒業する年度から逆算して取得条件を把握しておきましょう。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設では、主に以下のカリキュラムを学習します。
カリキュラム | 学習時間 |
---|---|
人間の尊厳と自立 | 30時間以上 |
人間関係とコミュニケーション | 30時間以上 |
社会の理解 | 60時間以上 |
人間と社会に関する選択科目 | - |
介護の基本 | 180時間 |
コミュニケーション技術 | 60時間 |
生活支援技術 | 300時間 |
介護課程 | 150時間 |
介護総合演習 | 120時間 |
介護実習 | 450時間 |
発達と老化の理解 | 60時間 |
認知症の理解 | 60時間 |
障害の理解 | 60時間 |
こころとからだのしくみ | 120時間 |
医療的ケア | 50時間 |
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設に通うメリットは、主に以下の5つです。
それぞれの内容を紹介します。
介護福祉士養成施設では、知識や技術を体系的に学べるカリキュラムが用意されています。また一定期間、勤務している職員から指導を受けつつスキルを学ぶ実習もあります。
私の体験談になりますが、特別養護老人ホームで実習をした際、毎日の業務日誌の作成やレクリエーション企画、ケアプランの作成など課題に追われて正直なところ辛い部分でした。
しかし、養成施設の実習で経験したことは、今でも私の介護経験として支えになっています。また、実習した施設を進路として選択した仲間も多いです。
さらに養成施設の講師は現役の介護福祉士や関連分野の専門家が多く、実践的なアドバイスや最新の情報も教えてくれます。
介護福祉士養成施設を卒業すれば、最短で介護福祉士を取得できます。実務経験ルートから介護福祉士になるためには、実務者研修修了し、従業期間3年以上かつ従事日数540日以上を満たさないと取得できません。
介護福祉士養成施設を2026年までに卒業すれば、介護福祉士の有資格者として認められます。ただし、2027年以降は養成施設を卒業しても筆記試験に合格しないと有資格者とはなりません。
2年制の養成施設に通えば、最短2年で介護福祉士を取得できます。
介護福祉士養成施設では、国家試験対策もおこなわれています。国家試験は筆記試験と実技試験の二部構成ですが、養成施設の卒業者は実技試験を免除されます。
養成施設の講師から、過去問題や出題傾向を教えてくれるため対策可能です。なんども過去問を解けば、試験に自信がつくので合格率を向上させられます。
介護福祉士養成施設に通うことで、同じ目標を持った仲間ができます。介護福祉士を目指す人は、社会貢献に熱心な人や両親の介護をするために知識やスキルを身に付けておきたい人など、さまざまです。
養成施設では、同じ志を持った仲間と一緒に学ぶため、互いに切磋琢磨し、モチベーションを高められます。また、グループワークやディスカッションを通じて、意見交換や協力をおこない、より良いケアの方法を追求できます。
介護福祉士養成施設では、質問や相談しやすい環境が整っています。講師陣は現場経験豊富な専門家が多く、質問や相談に対して適切なアドバイスをくれます。
調べてもわからない疑問をすぐに講師に質問できるので、リアルタイムで解決策を得られるでしょう。学習がスムーズに進むので、自信を持って国家試験に挑めます。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設に通うメリットもあれば、デメリットもあります。どのようなデメリットなのか、2つにわけて紹介します。
・ 費用が掛かる
・ 時間に縛られてしまう
介護福祉士養成施設に通うには、費用が掛かります。
年数 | 費用 |
---|---|
4年制 | 約227万円 |
3年制 | 約200万円 |
2年制 | 約150万円 |
1年制 | 約83万円 |
参照:東京福祉専門学校、川崎医療短期大学、栃木介護福祉士専門学校、弘前厚生学院
施設によっては入学金や授業料、教材費などが必要になるため、まとまったお金が必要です。しかし、奨学金制度や就学支援制度を設けている施設もあるので、利用したい方は通いたい養成施設の資料請求をすると良いでしょう。
介護福祉士養成施設は、養成施設に通い受講するため、時間に縛られてしまいます。働いている人や家庭の事情で時間が制限されている人にとっては、スケジュール調整が難しくなるでしょう。養成施設では、日中に働いて夜間に受講する夜間制を設けているところもあります。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)働きながら介護福祉士の取得を目指したい人は、養成施設を受講するよりも実務経験ルートがおすすめです。養成施設ルートだとデメリットに記載したとおり、時間や場所に縛られてしまい、働きながら卒業を目指すのが難しいです。
実務経験ルートは、実務者研修修了し従業期間3年以上かつ従事日数540日以上を満たせば、介護福祉士国家試験に受験できます。
社会人から介護福祉士になるにはの記事で、詳細を解説しているのでぜひご一読ください。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成養成施設に関する、よくある質問に回答していきます。
介護福祉士養成施設に通うべき人は、主に以下のとおりです。
・ 最短で介護福祉士を取得したい人
・ 介護の専門的な知識や技術を学びたい人
・ 未経験でも介護福祉士を目指す意欲がある人
いずれかに該当する人は、介護福祉士養成施設を検討すると良いでしょう。
介護福祉士養成施設ルートとは、専門学校や短期大学、大学などの指定された養成施設でカリキュラムを修了し卒業すると、介護福祉士を取得できるルートになります。
養成施設は、1年制から4年制まで設けられています。養成施設によって学費や入学条件が異なるので、通いたい養成施設があれば資料請求をしましょう。
介護福祉士養成施設の通学期間は、施設の種類やカリキュラムによって異なります。基本は2年以上養成施設に通います。ただし、条件を満たしている方は、1年間だけ通う養成施設に入学も可能です。
介護福祉士養成校は2023年4月4日の時点で、全国に487校あります。住んでいる地域に養成施設があるのかは「公益社団法人 日本介護福祉士養成施設協会」のページで確認できます。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士養成施設についての解説は以上となります。介護福祉士養成施設は1年制から4年生まで設けられていて、高校を卒業した方のほとんどは2年制以上の養成施設に通うようになるでしょう。1年制は、条件を満たす方のみ通える養成施設です。
介護福祉士養成施設は、夜間制がないため通学した知識や技術を身に付けます。最短で介護福祉士取得を目指したい方におすすめです。
介護福祉士の資格取得を目指している方は、最寄りの介護福祉士養成施設の資料請求をおこない費用を確認してください。
介護福祉士養成施設で資格を取得して、将来的に安定した介護業界のキャリアを築いていきましょう。
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