介護福祉士は介護系資格の中で唯一の国家資格です。そのため介護福祉士になるためには、様々な条件を満たしたうえで国家試験に合格しなくてはいけません。
介護福祉士の合格率は70%〜80%前後あり、一見すると合格率は高く感じられますが、これは実務者研修が必須になり受験者のレベルが上がったためで、決して簡単な試験ではありません。受験者は毎年8〜9万人ほどいますので、毎年2.5万人ほど不合格になっていることになります。油断せずにしっかり対策を行いましょう。
介護福祉士試験を受ける条件や、試験の難易度・合格率に関しては下記のページにまとめてありますので、参考にしてみてください。
>> →『介護福祉士とは?資格概要・取得メリット・取得方法も紹介』
>> →『介護福祉士試験の合格率・難易度は?』
ここでは、介護福祉士国家試験の傾向と対策、勉強法や試験に対する心構えなどのポイントを解説していきます。
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介護福祉士の試験では、解ける問題・解けない問題を見極めて解ける問題から解いていかないと、せっかくわかる問題だったのに時間がなくて回答できなかったということになりかねません。
毎年、1/3は「これまでの経験や一般常識で解ける問題」、1/3は「しっかり勉強しないと解けない問題」、残り1/3は「勉強しても難しい問題」が出るといわれています。「勉強しても難しい問題」には、テキストにも載っていないような問題が出されたこともあるようです。そういった問題にてこずって時間を使ってしまうと不利になってしまいます。「これまでの経験や一般常識で解ける問題」「しっかり勉強しないと解けない問題」でしっかり点数が取れれば合格ラインに達しますので、解ける問題・解けない問題を見極めて、解ける問題取り組みましょう。
確実に点数を取るうえで、重点的に出題される分野を知ることは大切です。試験に出ることが少ない範囲ばかりを勉強しても役に立つとは限りません。頻繁に出る分野を重点的に勉強して、確実に得点を稼ぎましょう。
よく出題される範囲の一つは「社会福祉士及び介護福祉士法」についてです。「社会福祉士及び介護福祉士法」は介護福祉士が守るべきことが記された法律です。介護福祉士の国家資格を取る以上知っていなければならない規則や罰則が記されているものですので、当然出題されることが多くあります。
もう一つ、障害分野からも近年多く出題されます。受験される方の多くは高齢者分野で働いている方なので、この分野でつまづく方が多い印象です。特に「障害者総合支援法」や障害者の方への対応について出されることが多いので、そのあたりを重点的に勉強してみてください。
頻出の問題で確実に点数を取れるようになったら、今度は難しい問題を解けるようにしてライバルとの差を広げましょう。そのためには難しい問題が出る範囲を知る必要があります。以下にその一部を紹介しますので、参考にしてみてください。
◎人間の尊厳と自立
この科目は福祉の歴史やそれに関係する人物について問われる科目のため、現場での経験で学べないことばかりが出題される難易度の高い科目です。ひたすら暗記するしかないので、参考書やテキストを駆使して繰り返しインプットしましょう。
◎社会の理解
この科目も、現場の経験では学べない法令・介護保険のサービス種別などについて問われる難易度の高い科目です。特に法令や介護保険制度に改正があったときはそれについて出題されることが多いので、常に最新の情報を取り入れるように意識してください。
◎生活支援技術
この科目では26問と問題数が多いうえ範囲も広く、そのうえ毎年難問が出題されます。生活支援技術は介護の技術だけでなく、衛生管理・掃除・ごみ捨てなど家事の技術についても出題されます。家事についてはわからない問題は飛ばすなど、気持ちの切り替えが大切です。
◎障害の理解
先ほども紹介したように高齢者サービスに従事している方にとっては馴染みのない分野ですので、しっかりと対策が必要です。身体障害・知的障害・精神障害・発達障害・難病など範囲が広いので、まずは「障害者への対応」という視点から広く浅く勉強してみてください。障害者への制度やサービスも出題範囲に含まれます。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士について勉強する際、独学で勉強するか通信講座やスクールに通って勉強するか選ぶことができます。
独学の場合、通信講座よりも費用を安く抑えることができます。通信講座ですと短期集中型の講座ですと3.5〜7万円、長期講座の場合は17万円ほどかかるものもありますが、独学であれば参考書やテキスト代だけですみます。
また、カリキュラムが決まっているわけではないので、スキマ時間や自分の好きな時間に勉強することができます。
ただ、困ったときに相談できる相手がいなかったり、勉強のスケジューリングを自分でしなくてはいけないので、モチベーションを維持するのが難しいというデメリットがあります。
通信・スクールで勉強する場合は、プロの講師が必要な部分だけをわかりやすく解説してくれるので、効率よく勉強することができます。また、介護福祉士の試験では法改正や近年の高齢者を取り巻く問題などから出題されることも多く、そういった最新の情報を取り入れた傾向と対策を教えてもらえるのも大きなメリットの一つです。
さらに、通学の場合、普段とは違う場所で周りにライバルがいる環境に身を置くことで、より集中して勉強に取り組むことができるでしょう。
デメリットとしては費用が掛かることと、決まった時間に受講しなくてはいけないので、授業に合わせて日程を調整しなけばいけない点です。
独学で勉強する場合、試験までの勉強のスケジューリングが重要になってきます。介護福祉士の試験は範囲が広いため、半年前から勉強を始ましょう。介護福祉士の国家試験は1月末にあるので、8月からということになりますね。
最初の3か月はインプットの期間にしましょう。知識がなくては問題を解くことはできません。まずは参考書から知識をインプットしましょう。
おすすめのやり方としては、問題集1問につき、まずは正解できなくてもいいので、その問題の答えと解説を読みましょう。そして、その解説からわからないキーワードなどを抜き出し、参考書で該当する部分を勉強しましょう。キーワードや学んだことをノートにまとめると、より理解度が深くなります。
次の2か月はアウトプットの期間です。ひたすら問題を解いてください。ますは過去3年分の過去問を解きます。そうすることで問題の形式や、近年の問題の傾向になれることができ、試験になれることができます。
過去問は3周するとよいでしょう。間違えた部分は解説や参考書を読んでノートにまとめ、3周する頃には間違えないように、空いた時間に読み返すようにしてください。過去問が終わったら予想問題や模擬試験の問題集でアウトプットの制度を高めていきましょう。
最後の1ヵ月は苦手な科目の弱点克服に当てます。介護福祉士の試験は全問不正解の科目が1つでもあると不合格になってしまいます。模擬試験などで点数が低かった分野に絞って見直し、再度インプット・アウトプットをしましょう。
現在はYoutubeに解説動画があったり、一問一答形式で問題を解けるアプリがあったりしますので、行き詰ってしまった方はそういった方法で趣向を変えてみるのもアリかもしれませんね。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)介護福祉士の試験を受けるまでの生活で重要なのは、普段の生活を大切にすることです。
その理由の一つは体調管理にあります。
介護の仕事をしているの中には夜勤などで不規則な生活をしている人も少なくありません。そんな中でさらに寝る時間を削って勉強したりすると、体調を崩してしまい、逆に勉強時間が取れなくなってしまったり、良いコンディションで試験を受けられなくなってしまいます。
ご家族や周りの方の協力を得て、食事や睡眠の質を落とさないようにしながら勉強を続けることが大切です。
もう一つは、日々の業務が勉強の場になっているからです。
受験資格の一つが「3年以上の実務経験」となっていることからもわかるように、介護福祉士の試験では普段の業務の内容が試験内容に直結しているものもあります。「なぜ車いすをこの位置に置くんだろう?」「どう配膳したらこの人は食べやすいだろう?」など、ちょっとしたことを意識しながら普段の業務にあたるととても良い勉強になりますので、是非やってみてください。
自分がまったくわからない難しい分野から勉強を始めると、嫌になってしまいモチベーションが続かず、いつしか勉強に手を付けたくなくなってしまいます。
まずは自分が知っている、得意な分野から勉強を始めましょう。そうすると、はじめのうちは新しく覚えなくてはいけないことも少ないのでストレスなく続けられますし、知っていることと関連付けて覚えていくことができますので、記憶にも定着しやすいという利点があります。
そうして少しづつ勉強をする習慣をつけてから難しい分野に取り組むことで、少々ハードルが高いものでも根気よく続けられるはずです。
また、介護福祉士の試験では1/3は「解けない問題」がでる、と割り切って勉強するのも戦略の一つです。
家事分野などすべてを網羅するのはなかなか難しい分野はいっそ後回しにして、確実に出る分野を重点的に勉強すると効率よく勉強を進められます。
最後に試験当日の持ち物などについての注意とおすすめを記しておきますので参考にしてみてください。
◎筆記用具
まず、筆記用具ですが、これはシャープペンシルよりも鉛筆がおすすめです。
マークシートですので、先の細いシャープペンシルよりも鉛筆のほうが素早く塗りつぶすことができますし、力んで強く塗つぶしたとしても芯が折れたりしないので時間の節約になります。万が一折れてしまった時のために鉛筆削りも忘れずに持っていきましょう。
◎服装
服装は上着の着脱で温度調節できるものにしましょう。
試験は1月の寒い時期ですが試験を受ける会場によっては暖房が効いていない、あるいは効きすぎているということがあり得ます。ひざ掛けなどを持参するのもいいでしょう。
◎耳栓
周りの音が気になるという方は耳栓が有効です。
介護福祉士の試験は、早く問題を解き終わった方から途中退出をすることができます。荷物をしまう音や会場を出ていく音、先に試験を終えた人の話し声などが聞こえて来たら集中できない。そう思った方は念のため、耳栓を持っていくことをおすすめします。
◎時計
時計は腕時計か蓋のない懐中時計のみ持ち込み可能です。置時計は使用できませんので注意しましょう。
その他、受験票やお水なども忘れずに!
会場近くのコンビニなどはお昼の時間になると込みますので、お昼は事前に買っておくか、家からお弁当を持ってくるのが良いでしょう。
試験当日、ベストを尽くせることを祈っています。
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介護福祉士の講座を資料請求(無料)実際に介護福祉士国家資格を取得された方の『試験の合格に向けた勉強方法』、『資格を取得してよかったこと』をご紹介します。
これから介護福祉士を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
・過去問を購入して、自宅で勉強しました!
・参考書を読んだり過去問を解いたりと、独学で試験に挑戦しました!
・過去問をテキストを選んで取り組みました!
・インターネット上で提供されている無料サイトを利用し、勉強しました!
・転職時に介護福祉士手当がつきました!
・学んだ内容は、実際の仕事で役立っています!
・今のところはそれほど実感していません。
資格取得者として、今後、職場からの期待が高まるかもしれません。
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