「認知症介護基礎研修と初任者研修には、目的や受講費用などの違いがある」と言われますが、私もそう思います。
しかし、
「介護の仕事に就くために、どちらの資格が必要なのか知りたい」
「対象者や参加条件がはっきりしない」
「研修の費用について詳しく知りたい」
と感じる方も多いかもしれません。
そこで今回は、介護福祉士の資格を持っている私が、認知症介護基礎研修と初任者研修の違いについてご紹介します。
記事を読むことで、カリキュラムや研修の目的、期間などの違いを理解し、どちらの研修が自分に適したものか判断できるようになることでしょう。
ぜひ最後までご一読ください。
認知症介護基礎研修と初任者研修は、介護業界で働く人たちのための研修プログラムです。
両方ともそれぞれ異なる目的と対象者があり、介護の知識や技術を向上させ、適切なケアを提供できるようにすることを目指しています。
以下のポイントで、認知症介護基礎研修と初任者研修の違いを見ていきましょう。
認知症介護基礎研修は、認知症の方々をサポートするために必要な基本知識やスキルを身に付ける目的で行われる研修です。
認知症介護基礎研修では、認知症の特徴や進行の理解、対応方法の学習を通じて、認知症の方々への理解を深めることが期待されています。
一方で、初任者研修は、介護業界に新しく入った人たちが、介護の基本知識や技術を学ぶための研修です。
介護の基本的な考え方や法律、介護技術やコミュニケーションスキルなどを学ぶことが求められます。
認知症の介護に関する基礎研修と初任者研修の受講料は、プログラムや提供団体によって異なりますが、一般的に、基礎研修の受講料は約3,000円です。
初任者研修の受講料は、数万円から十数万円まで幅広く、カリキュラムも多く期間も長いため、費用が高くなります。
ただし、助成金や奨学金制度が利用できることもあり、受講者の負担はプログラムや個人の状況によって変わります。
認知症介護基礎研修と初任者研修では、受講する科目が異なります。
認知症介護基礎研修 | 初任者研修 |
認知症ケアにおいて基礎となる理念や考え方 認知症の定義と原因疾患 認知症の中核症状と行動・心理症状の理解 認知症ケアの基礎技術 |
職務の理解 介護における尊厳の保持・自立支援 介護の基本 介護・福祉サービスの理解と医療の連携 介護におけるコミュニケーション技術 老化の理解 認知症の理解 障害の理解 こころとからだのしくみと生活支援 講義の振り返り |
認知症介護基礎研修は2時間程度の受講時間で、初任者研修は合計130時間と長く受講する必要があります。
認知症介護基礎研修と初任者研修の免除条件は、研修プログラムや提供機関によって異なります。
ただし、一般的には以下のような条件が免除の対象となります。
認知症介護基礎研修 | 初任者研修 |
実務者研修修了者 介護職員初任者研修修了者 生活援助従事者研修修了者 介護職員基礎研修課程修了者 訪問介護員養成研修一級課程・二級課程修了者 介護福祉士資格取得者 介護支援専門員取得者 |
「保健師」、「看護師」、「准看護師」いずれかの資格保持者で、訪問介護事業所に従事が内定している者については、研修が免除されます。 |
初めて介護の仕事をする人は、初任者研修を受けられますが、必ず受けなければならないわけではありません。
ただし、2024年度からは、認知症介護基礎研修を受講しないと介護の仕事に就けなくなります。
また、2つの資格を取得しなくても、実務者研修を受けることもできます。
認知症介護基礎研修の期間は、プログラムや提供機関によって異なりますが、受講にかかる時間はおよそ2時間です。
確認テストに合格すれば、修了書を受け取れます。
初任者研修の受講期間は、認知症介護基礎研修よりも長く、約130時間です。
ただし、受講期間は研修の内容や受講者の学習ペースによって異なるため、変動することがあります。
認知症介護基礎研修と初任者研修も、通学と自宅学習できる通信講座が用意されています。
認知症介護基礎研修の場合、「社会福祉法人東北福祉会 認知症介護研究・研修仙台センターの認知症介護基礎研修eラーニングシステム専用サイト」から受講可能です。
一方、初任者研修は希望するスクールへ申し込むと教材が自宅に届きます。
定期的に課題を提出して知識と技術を身につけていきます。
認知症介護基礎研修と初任者研修の違いを把握したうえで、どちらの研修から資格を取得するべきなのか詳しく解説します。
認知症介護基礎研修は、短期間で費用を節約しながら知識やスキルを身につけたい方に最適です。
受講時間は2時間程度であり、初任者研修よりも費用が低いため、手軽に受講可能です。
認知症介護基礎研修を修了することで、認知症の方々との関わり方や介助方法を学び、自信を持って介護業務に取り組めるようになります。
2024年度からは、介護関連の資格を持っていない場合、研修の受講が必須となります。
短期間で費用を抑えて、介護業界で働きたい場合は、認知症介護基礎研修を修了してください。
初任者研修は、介護職で長く働くことを目指す人にとって適した研修です。
研修を受けることで、介護業界で長期的なキャリアを築くために必要なスキルや知識を身につけられます。
初任者研修を修了すると、実務者研修の一部科目が免除されるため、介護福祉士の資格取得を目指す場合は、受講すると良いでしょう。
結論として、「認知症介護基礎研修」と「初任者研修」のどちらを受けるべきかは、目的や状況によって異なります。
認知症の方々との関わり方や支援方法を短期間で学びたい場合は、認知症介護基礎研修が適しています。
一方、長期的に介護職として働くことを目指し、より幅広い知識や技術を身につけたい場合には、初任者研修がおすすめです。
認知症介護基礎研修と初任者研修に関するよくある質問に回答します。
・ 認知症基礎研修とは何ですか?
・ 認知症介護基礎研修の難易度はどのくらいですか?
・ 認知症介護基礎研修の対象者は誰ですか?
・ 認知症介護実践者研修は国家資格ですか?
・ 認知症介護実践者研修は大変ですか?
「認知症介護基礎研修」とは、認知症の方々をサポートするために必要な知識や技術を身につけるための研修です。
2021年4月からは、介護報酬改定によって無資格の介護職も「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されました。
経過措置期間は2024年3月までとなっています。
認知症介護の基礎研修は、難易度が高くありません。
各章の最後には確認テストがあるけれども、しっかり受講していれば、難しい内容ではないです。
認知症介護の基礎研修を受ける人たちは、主に認証ケアに従事する介護従事者や、医療福祉関係の資格を持っていない介護従事者です。
勤務する施設での条件は問われません。
認知症介護実践者研修は、国家資格ではありません。
介護の資格で唯一の国家資格は、介護福祉士のみです。
認知症介護の実践者研修には試験がなく、すべての日程に参加すれば修了となります。
ただし、課題提出やレポート提出などするため、修了までの道のりは大変です。
介護業界において、スキルや知識を向上するためには、認知症介護基礎研修と初任者研修があります。
認知症介護基礎研修は、短期間で費用を抑えて、認知症の方々との適切な関わり方を学べます。
一方、初任者研修は、介護職として長期的に働くことを目指し、幅広い知識や技術を習得可能です。
どちらの研修も、現場での経験や継続的な学びと組み合わせることで、介護職員としての専門性を高められます。
自分の目標やニーズに合わせて適切な研修を選択し、介護業界で長期的なキャリアを築くことが大切です。
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