介護の仕事は離職率が高い?仕事内容ややりがいなど介護の仕事の実態を公開!

介護の仕事とは?内容や種類、資格、やりがいについて

更新日: 2023/12/12

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はじめに

一口に「介護の仕事」といっても、働き方や働く場所によって細分化されており、その内容は大きく変わります。ここでは、介護の仕事の内容や場所、給与や資格、やりがいなどについてわかりやすく解説していきます。

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介護の仕事の内容とは?

食事をする交連男性を見守る男性介護士

大きく分けて3つの内容がある。

介護の仕事は、その内容で「身体介護」「生活援助」「その他の支援」の3つに分けられます。以下に内容ごとの詳しい仕事内容をまとめておきますので、参考にしてみてください。

◎身体介護
身体介護とは、患者さんや利用者さんの体に直接触れて、身の回りのお世話をすることです。
身体介護はさらに、ベッドから車いすなどへの移動を手助けする「移乗介助」、洗髪や洗身を手助けする「入浴介助」、トイレやオムツの交換などを手助けする「排泄介助」など細かい分野に分けられます。
身体介護を行うには介護職員初任者研修などの資格が必要となります。

◎生活援助
生活援助は掃除や洗濯、調理など患者さんや利用者さんに直接触れない援助のことです。
生活援助には介護資格は必要ないので、送迎のドライバーや事務作業などで介護に関わる人もいます。

◎その他の支援
その他の支援には、メンタル面のケアなどが該当します。
施設でのレクリエーションのほか、患者さんや利用者さんだけでなく家族の方の相談に乗ったり、助言を与えたりするのも介護の仕事の重要な要素になっています。

働く場所による違いとは?

「入所型」「通所型」「訪問型」に分かれる

介護職員は、介護施設はもちろん、病院や診療所、個人の自宅など多くの場所で必要とされています。
働く場所によって「入所型」「通所型」「訪問型」と分かれており、それぞれメインになる業務やスケジュールが変わってきますので、以下で詳しく見ていきましょう。

◎入所型
入所型は病院や老人ホーム、グループホームなど利用者さんが施設に入居してサービスを受けるものです。
介護職員の仕事は主に食事、入浴、排泄のお世話などの身体介護がメインになります。利用者さんと一緒に食事をとったり散歩に出かけたりと、一緒の時間を過ごすことも多く、利用者さんの人生に寄り添ったサービスが可能になります。

◎通所型
通所型はデイサービスセンター等の施設へ利用者さんが通って、入浴やリハビリテーションを受けるものです。
日帰りのサービスですので日勤での勤務が基本になります。

◎訪問型
訪問型は利用者さんの自宅に訪問して家事の支援や介護サービスを行います。
1対1でのサービスになるため、利用者さんの状態や要望によっては短時間での勤務や、身体介護が必要ないなどのケースもあり、無資格の介護職員でも活躍できます。

介護の資格ってどんな資格がある?

食事を提供する女性介護士

資格がなくても働ける

介護の仕事の中には、無資格で始めることができるものもあります。
入浴や排泄のお世話をする「身体介護」は資格が必要ですが、買い物や掃除など、利用者さんの体に直接触れない「生活援助」の仕事は無資格でも可能です。利用者さんの送迎や事務作業などで介護の仕事に貢献している方も数多くいます。
しかし、給与の面などに差が出てきますので、たくさん稼ぎたいと考えている方には資格の取得をお勧めします。

介護資格は10種類以上!

介護に関する資格は多岐にわたり、その数は10種類以上もあります。

介護職員初任者研修は利用者さんの体に触れる「身体介護」をするために必要な資格で、介護の仕事を始める人が最初に取得することが多い資格です。短期講座などもあり、家事や仕事をしながらでも取得しやすくなっています。
また、介護福祉士実務者研修、介護福祉士とキャリアアップを目指す人には、最初の一歩として是非とも挑戦していただきたい資格です。

ケアマネジャー(介護支援専門員)は数ある介護サービスの中から、利用者に合う介護サービスを選択して、利用者や家族への提案・実行し、介護サービスを利用できるようにするためのケアプランを作成します。
仕事内容はケアプランの作成だけにとどまらず、介護サービス利用者が事業所に要望などを直接言いづらい場合には、ケアマネージャーが代弁して事業所に意見を伝えることもあります。

その他、まだまだたくさんの資格がありますので、積極的に情報収集してみましょう。あなたの希望の働き方につながる資格が見つかるかもしれません。

お給料はどのくらい?

月収平均は約30万円ほど

介護職員の平均月収は約30万円ほどだといわれています。これは、常勤、各種手当込みの金額です。
依然として賃金が低いという声もありますが、国としても介護現場で働く人を増やすために処遇の改善に努めており、給与相場も年々がってきています。
また、夜勤などでは手当てがつくため、それをうまく利用して夜勤のみで10日程仕事をし、それ以外は別のことに時間を使うなど柔軟な働き方をしていく人もいるようです。

勤続年数、資格の有無で変わってくる

介護職員の給料は勤続年数や資格の有無によっても変わってきます。
1年目の平均月収が27万円ほどであるのに対し、5年目は約30万円、10年目だと33万円ほどと、10年で約5万円ほど差が出ます。
また、無資格と介護職員初任者研修の修了者とでは3万円、介護職員初任者研修の修了者と介護福祉士とではさらに3万円ほど月収に差が出るようです。 給料を上げたいと思ったら、積極的に資格を取りに行くべきでしょう。

介護の仕事に就くメリット・デメリットとは?

高齢男性を抱え起こす男性介護士

介護の仕事のメリット

高齢化社会において介護職の需要はこれからもどんどん高まっていきますので、採用率が高く、リストラや職を失うリスクは低いので安定して働くことができます。また、全国どこに行っても働くことができますので、引っ越しやIターン、Uターンで親元へ帰るなどしても転職、再就職がしやすいというのも大きなメリットです。

年齢や性別によらず何歳でもキャリアアップを目指せる仕事という点もメリットでしょう。実際、介護の仕事をしている方の半数は40代50代の方が占めています。
以前は複雑だったキャリアアップも、今は「介護福祉士」を目指すルートに一本化され、「資格を取れば有利になる」という明確な目標を立てやすくなっています。資格取得の費用を会社が負担するなど、資格の支援をしてくれる事業所も多くあります。

さらに、仕事で得た知識や技術を自分の両親の介護や、知人の介護への助言として活用することも可能です。

介護の仕事のデメリット

介護の仕事のデメリットの一つは賃金が低いという点です。国の施策として介護従事者の待遇改善に取り組んでいるようですが、依然として他業種と比べて賃金が低く、それが高い離職率の原因にもなっています。資格を取得することで収入アップにつながるので、積極的に取得していきたいものですね。

他にも、自分より重い利用者さんの身体介護をするため、腰を痛めたり、体力的にきついと感じる点もあります。
また、土日や夜勤などの勤務がある場合もあるため、プライベートな予定を立てにくいというデメリットもあります。日勤のみのデイサービスや、短時間勤務にも対応している訪問介護サービスなど、広い視点で介護の仕事を見て自分のライフスタイルに合った仕事を探すことで、デメリットを最小限に抑えられるかもしれません。

どんな人が向いている?

観察力と聴く力が重要

介護の仕事に向いている人の特徴の一つは「観察力」がある人です。
普段通りに見えても、「ちょっと元気がなさそうだな」と気づくことで具合が悪いことに気づき、大きな病気を未然に防いだり、「昨日はなかったところにケガをしているな」と気づくことで、後々の重大なけがを予防することにつながるからです。
高齢者の中には自分の不調に気づかなかったり、気づいても言葉で表せない方もいますので、いち早く気づいて未然に対処することが介護職員の重要な仕事の一つになります。

他にコミュニケーション能力、なかでも「聴く力」がある人も介護の仕事に向いています。
先ほども記したように、高齢な利用者さんの中には相談や要望をうまく言葉で表せない方もいます。そういった方のために話やすい環境を整え、相談や要望を聞き出すことで、病気やけがを防いだり、より満足していただけるサービスが提供できるでしょう。

一番大切なのは「思いやり」

介護の仕事をしていくなかで最も大切なのはやはり「思いやり」です。
介護の仕事をしていると、自分と気が合う、コミュニケーションがとりやすい患者さんや利用者さんばかりを相手にするわけではありません。そういった場合でも相手の立場に立って根気強く相手の言葉に耳を傾けられる、そんな思いやりのあるサービスを行える人が、介護の仕事に向いている人だと思います。
また、利用者さんだけでなく、その家族の方に対しても相手の立場に立った助言をできると、安心して介護を任せてもらえるでしょう。

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