これから介護の仕事に就こうと考えている方は、自分が向いているか気になりますよね。
ここでは介護の仕事に向いてる人・向いていない人の性格・特徴や、施設ごと・男女ごとに求められる資質について解説していきます。
介護職は基本的には人と接する職業です。利用者の方はもちろんその家族と接することも多いですし、同じ職場で働くスタッフとの連携も重要になります。
利用者の方のなかには高齢や病気などでうまく思っていることを伝えられない方もいます。そういった場面でも相手に寄り添い親身になって接することが大切です。
また、同じ介護スタッフはもちろん、場合によっては医師や看護師、行政機関などとも連携して業務にあたる場合があります。どんな場面でも相手を敬い接することのできる方であれば、介護職に向いているといえるでしょう。
高齢の方の中には自分で体の不調に気付けない方や、気付いていてもそれを伝えられない方もいます。介護士は普段との違いや小さなサインを見逃さず、そういった不調に気付いてあげるのも重要な仕事の一つです。
また介護の現場では、排泄や入浴の手助けをする機会がありますが、利用者の中には羞恥心や抵抗を感じる方もいらっしゃいます。そういったことにも気付いてケアをしてあげられる、気配りのできる人が向いています。
介護の現場では、利用者の方ひとりひとりで必要となるケアが異なります。なかには自分の持っている知識だけでは解決できない問題もあるでしょう。そういった時に自ら学んで知識やスキルを補う姿勢が大切です。
また、自分のできる仕事の幅を広げるには介護資格の取得も効果的です。初任者研修、実務者研修、介護福祉士と資格のレベルを上げていくことで、自分のできる仕事が増えていきやりがいを感じられることでしょう。
利用者の方の中には自分の感情をコントロールできず、介護士にストレスをぶつける方もいます。また、ターミナルケアや終身介護を行っている施設では、人の死と向き合わなければいけない場面もあります。
そういった精神的ストレスを引きずらないメンタルのタフな人、オンオフの切り替えが上手な人は介護の仕事に向いているでしょう。
介護の仕事、とりわけ「身体介護」は、利用者の方をベッドから車いすに移動させたり、入浴や排せつの介助の際にも便座や浴槽に移動させたりと体力を使う業務が多く発生します。
また、入所型の施設では夜勤のシフトがあるなどして生活が不規則になりがちです。
そのため体力に自信がある人のほうが介護職に向いているといえるでしょう。
介護職では些細なミスで利用者の健康を大きく損なうこともあります。そのため自分自身の仕事に責任を持って取り組める人でなくてはなりません。
また、介護の現場では利用者の方やその家族に信頼感を持ってもらえるかが、仕事のやりやすさにもつながります。そういった意味でも、責任感のある方が望ましいといえますね。
介護職はスタッフ間のチームワークが重要です。一人で作業することはほとんどなく、必ず誰かと一緒に仕事をします。また時には医師や看護師、行政機関などとも連携して仕事にあたるので協調性が重要な職業です。
自分のペースで仕事をしたい人には向いていないでしょう。
介護の仕事ではオムツ交換や排せつの介助も頻繁に行われます。また、利用者の方が汚してしまったシーツの交換などもあるでしょう。
そういったことに抵抗感のある方には難しいかもしれませんね。
介護の仕事は利用者の方の命に係わるので、チェック漏れや些細なミスが重大な事故につながります。そのため大雑把な方は向いていないかもしれません。
先に紹介したように、介護士には利用者の方の小さな変化から体や心の不調を読み取る気配りが大切です。
利用者の方を移動させたり、不規則なシフトに対応したりと、介護の仕事は体力勝負と言ってもいいでしょう。そのため、体力に不安のある方にはつらい仕事かもしれませんね。
ただ、介護職の平均年齢は54歳で、60歳以上が4割もいることを考えると、極端に体力のない方でなければできなくはないと考えられます。
興味のある方はあきらめずにチャレンジしてみてもいいかもしれません。
介護に向いていないと感じる特徴の中には、改善できるものもあるので、向いていないからといってすぐに諦める必要はありません。
介護職に向いていない人向けの対策
一方で、自分の努力だけでは改善できないケースもあります。
たとえば、腰痛や持病がある人が介護職に就いてしまうと、自分の身体を壊しかねません。
「介護職に向いていないけど介護業界で働きたい」という方は、介護職以外の職種を選ぶのもおすすめです。
介護に携わる職業は幅広いので、潔癖症や体力に自信がない人は「介護事務」や「ケアマネジャー」を目指すなど、自分に合った職種を選択しましょう。
入所型施設は利用者の方が施設に入居してサービスを受けるタイプの介護施設です。
利用者の方の顔ぶれが大きく変わることはないため、ひとりひとりをより深く知ることができ、親身になって介護することができます。
また、要介護の高い特別養護老人ホームでは医療的ケア、認知症がある方が入居グループホームでは認知症ケアなど、専門的な介護の知識・スキルを身に着けることもできます。
一方で、土日や夜間もスタッフが必要なためシフトが変則的になりがちです。四六時中利用者と接しておりストレスもたまりやすいため、体力・精神力ともにタフな人が向いているでしょう。
デイサービスは、利用者の方が日帰りで施設に通って入浴やリハビリ、レクリエーションなどのサービスを受ける施設です。日帰りなので夜勤がなく、日曜日が休みの施設も多いのでライフスタイルを崩しにくいメリットがあります。
デイサービスは施設によって力を入れているサービスが異なりますので、自分にあった施設を選びやすい特徴があります。なかでもレクリエーションを取り入れている施設が多いので、人を楽しませたりイベントを企画するのが好きな人には向いているといえるでしょう。
訪問介護は介護士が利用者の方の自宅に訪問して介護サービスを提供するものです。
「パートで午前中だけ」や「登録ヘルパーとして1件だけ」といったライフスタイルに合わせた働き方ができるのが特徴で、主婦の方や副業として介護の仕事をしたい方に人気の働き方です。
基本的に一人で介護を行うため、特定の利用者の方にしっかり寄り添った介護を行いたい方におすすめです。
介護職の男女比を見てみると、全体の約7割、訪問介護(ホームヘルパー)限った場合では約8割が女性とされています(公益財団法人介護労働安定センター『令和2年度「介護労働実態調査」結果の概要について』参照)。女性が大多数を占めているのがわかりますね。
その理由として、パートやアルバイト、派遣社員などの就業形態で働けるため、家事・育児をしながらでも働けるといったことが挙げられます。
また、介護をされる利用者側の心理として「女性の方が安心感がある」、特に女性の利用者の場合、「男性に触られるのに抵抗がある」といった理由から女性職員のほうが需要があると考えられます。
とはいえ男性職員も増加傾向にあります。
介護職では力仕事も多いので、女性よりも筋力のある男性が活躍できる場面もあります。
また、女性の多い環境ですので、同性の相談相手を求めている男性の利用者の方から喜ばれるケースもあります。
ひとつ気を付けたいことに、男性の方が体を壊しやすいということがあります。これは、筋力があるだけに力任せに介護をして腰などを痛めるケースが多いためです。
初任者研修などでは効率的な体の使い方もマスターできるので、無理なく長く働けるスキルを身につけましょう。
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しかし、利用者の要求をすべて叶えることは、利用者の心身機能維持を損なう可能性があります。少しでも長く健康でいてもらうために、本人ができることは本人に任せ、自立を促すのも1つの優しさと考えることも大切です。
また、介護の現場では、利用者や家族などによる暴言がたびたび発生しますが、優しい人は言いなりになってしまうことがあります。
暴言や暴力に対しては、記録を取り、他の職員や責任者に改善策を考えるなどの対処をしましょう。
介護職へ転職を考えているなら、まずは介護職について下調べをし、介護の仕事を知ることから始めましょう。同じ介護職でも働く施設・事業所や働き方によって仕事内容や必要な資格等が変わってきます。
以下に当サイト内の介護職に関するページをまとめましたのでご参照ください。
『介護職の仕事内容とは?必要な資格はある?給料やどんな人が向いているかについても解説!』
介護職の仕事内容から活躍の場、必要な資格、介護の仕事に向いてる人の特徴まで詳しく解説しています。
『ホームヘルパーとは?仕事内容や必要な資格、働き方、給料などについて解説します!』
ホームヘルパーの仕事内容や必要な資格、働き方、給料などについて詳しく解説しています。
『介護資格の種類と職業』
介護に関連する資格や職業を一覧で紹介しています。
『資格なしでも介護の求人はある?無資格・未経験の場合の給料も比較!』
無資格・未経験の求人の特徴を仕事内容、給料面、求人数などで比較しています。
『介護の仕事の実態は?介護の仕事は離職率が高い?仕事内容ややりがいなども公開!』
介護の仕事内容や実際のスケジュール、介護職の良いところ・悪いところから、介護の仕事の実態を公開しています。
『介護職の有効求人倍率は?介護職の人手不足対策についても紹介します!』
介護業界の有効求人倍率や、都道府県による違い、そして介護業界の人手不足対策についても紹介しています。
介護の仕事には食事・入浴・排せつの介助など利用者の方に触れて行う「身体介護」と、食事の準備・掃除・買い物など生活のサポートをする「生活援助」の2種類があります。このうち「身体介護」については、入門的資格である「初任者研修」以上の介護資格がないと行うことができません。
資格を取る過程で介護の知識やケガをしない体の使い方なども学べるので、これから介護の仕事を始めたいと考えている方は是非取ってほしい資格です。
さらに、資格を持っていることで給料がアップしたり、「資格手当」が付くなどのメリットもあります。なるべく好待遇で働きたい人にも資格取得がおすすめです。
ますは「初任者研修」からチャレンジしてみましょう。
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資料請求で簡単エントリー!コロナの影響で介護業界へ未経験から転職した方へのインタビューし、転職の経緯や実際に働いてみた感想など率直に語っていただきました。
介護業界への転職をお考えの方はぜひ参考にしてみてください!
コロナで職をなくしたことがきっかけです。
以前から介護の仕事には興味があったんですけれど、なかなか学ぶ機会がなかったので、無職の時に勉強しておこうと思いケアカレ(湘南ケアカレッジ)に行きました。
大変ですね。初めてなので何をしていいかわからないですし、そこは教えてもらいながらやっていました。
一人ひとりご利用者様も違うので、全員にマニュアル通りのことはできないし、かといって自己判断もできないし。
その人にとって何がいいのか、自分の判断じゃわからないところがある。
最初なので何をしたらいいのかわからないところもある。
このようなところで大変さはあります。
この職業だから特別に構えたというようなことはないんですけど、人の生活や命に関わることなので慎重になった部分はあると思います。
インタビューの様子は動画でもご覧いただけます。下記のページでご覧ください。
『異業種から介護職への転職した方へのインタビュー』
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