社会福祉士になるために避けては通れないものが国家試験です。
試験に合格するための勉強方法には、いくつかのポイントがあります。
確実な合格を目指したい方や、「独学でも合格できるの?」とお悩みの方はぜひ、記事の最後までお読みください。
【この記事のまとめ】
社会福祉士とは、さまざまな理由によって生活に困窮している方々からの相談にのり、解決へ向けた援助を行う職業です。
ソーシャルワーク(社会福祉援助)の専門家として、病気や障害、高齢化、貧困、子どもたちの問題など、さまざまな課題に向き合う社会福祉士は、社会的意義の大きな仕事のひとつといえます。
社会福祉士は国家資格です。
社会福祉士と名乗って働くためには、「社会福祉士国家試験」に合格しなければなりません。
試験は、指定された受験資格を満たすことで受験が可能となります。
受験資格には、福祉系の大学卒業や養成機関の修了、指定された職種・期間の実務経験など複数のルートが存在します。
社会福祉士の国家試験は1年に1回、2023年現在では毎年2月上旬に行われています。
社会福祉士の資格取得方法や受験資格について詳しくは『社会福祉士になるには』にまとめていますので、参考にしてみてください。
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社会福祉士の講座を資料請求(無料)社会福祉士国家試験の受験勉強に必要とされる時間数は、300時間程度といわれています。
例えば1日3時間、毎日休まずに勉強するならば、1ヶ月あたりの勉強時間は90時間になります。この場合、3ヶ月ちょっとで300時間を達成できる計算です。
しかし現実的には、息抜きのために休日を入れることも必要となります。
そう考えると、もう少し長めに期間を見積もっておいた方がよいでしょう。
また社会人などで勉強にあまり時間をさけない人であれば、1日あたりの勉強時間はさらに少なくなるでしょう。
1日あたりの勉強時間が2時間であれば学習期間は5ヶ月、1日1時間の勉強なら10ヶ月程度かかります。
試験勉強を始める時期は、国家試験前年の7月頃を目安としておくとよいでしょう。
毎年7月から8月頃にかけては、次回の国家試験に向けて、法改正などが盛り込まれた新版のテキストが発売される傾向があります。
この時期に勉強を開始すれば、最新の情報を得ながら勉強ができるというわけです。
ただし、勉強の開始時期は人によってさまざまです。自分が1日にどれくらい勉強時間が確保できるかによっても変わってきます。
想定外のアクシデントが起こり、思うように勉強が進まないといった可能性もないとは言い切れません。
不測の事態に備えて、ある程度の余裕を持った学習スケジュールを組んでおくことをおすすめします。
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社会福祉士の講座を資料請求(無料)勉強方法のポイントを5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
社会福祉士国家試験の出題範囲は、「人体の構造と機能及び疾病」や「地域福祉の理論と方法」、「社会保障」、「相談援助の基盤と専門職」など、19科目にも渡ります。
非常に幅広い範囲から出題されるのです。
このような試験に合格するためには、1つの科目を狭く深く勉強するよりも、社会福祉士に必要な知識を広く浅く身につけておくことが大切です。
試験は1問1点で、150問出題されます。
合格するためには60%程度の正答率が必要です。合格基準はその年の問題難易度によってやや異なるものの、「90問以上の正解を目指す」という意識で臨んでみましょう。
広範囲を学習しなければならないと聞くと気分が重くなるかもしれませんが、全てを完璧に覚えようとする必要はないのです。
社会福祉士国家試験に関する詳しい情報は『社会福祉士国家試験とは?』にまとめていますので、参考にしてみてください。
試験範囲の中に不得意な科目がある場合、得意科目の方に注力して点数を稼ぎたいと思うかもしれません。
しかし、社会福祉士の試験において、不得意科目を放っておくことはおすすめできません。
なぜなら、「1科目でも0点があれば、その時点で不合格」となる決まりがあるからです。
どんなに苦手な科目でも放置はせず、ある程度の得点がとれるように勉強しておくことが大切です。
試験勉強は、自分の得意な科目から手をつけることをおすすめします。
まずは得意科目を学習しながら、「理解できた!」「問題が解けた!」というポジティブな体験を積み重ねていった方が、勉強するモチベーションが保てるでしょう。
反対に、不得意科目から始めてしまうと、学習に無駄な時間がかかってしまったり、勉強すること自体が辛くなったりして、途中で投げ出してしまう可能性も考えられます。
まずは得意科目の勉強でやる気を高め、その勢いで不得意科目に取り組んだ方が学習がはかどるはずです。
試験勉強の順番は、まずはテキスト(参考書)を読みこみ、知識を体系的に理解してから過去問を解くという流れがおすすめです。
テキストは必ず最新のものを用意しましょう。
福祉関係の法律や制度は世の中の流れに伴って頻繁に改正され、試験問題にも反映されます。
情報の古いテキストでは、試験に対応しきれない可能性が高いのです。
また、過去問に触れておくことはとても重要です。
過去問を解いていくと、実際の試験の出題傾向を把握することができますし、出題形式(選択肢は5つ。その中から、正しいものを1つか2つ選ぶ形式)に慣れることもできます。
過去問は最も新しいものから遡り、3年分は解いておきましょう。
出題傾向を把握するという意味では、さらに古い過去問を解くことにも意味があります。
しかし、あまりに古い問題は法律などが変わっていることも多いため、そのまま覚えてしまうことのないように注意が必要です。
過去問を解き終わったら、きちんと問題の解説まで読んで理解を深めます。
ひとつの過去問につき3回程度は解いてみることも大切です。
尚、過去3回分の試験問題は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページで確認できます。
学習がある程度進んだ10月か11月頃になったら、模擬試験を受けて実力を試してみましょう。
模試を受けることで、試験本番の会場の雰囲気やマークシートの形式に慣れることができます。
また、解答の時間配分の練習になる、現時点での自分の理解度が把握できるなどといったメリットも得られます。
模擬試験は各スクールや団体によって主催されており、試験によって会場、もしくは在宅で受験することが可能です。
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社会福祉士の講座を資料請求(無料)社会福祉士国家試験のテキストはさまざまな出版社から発売されています。
その中でも、中央法規出版が作成したテキスト類は、多くの受験生からの支持を集めています。
中央法規出版は自社の持つ豊富な過去データを分析して、テキスト作りに活かしているのです。
以下に、おすすめのテキストを3冊ご紹介します。
いずれも、2023年9月現在での最新版の情報です。
●「見て覚える!社会福祉士国試ナビ2024」(いとう総研資格取得支援センター/編集)
ポイント:イラストやグラフが豊富に使われており、「文章だけのテキストでは理解しにくい」と悩んでいる方にも分かりやすく作られています。
●「社会福祉士国家試験過去問解説集2024」(一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟/編集)
ポイント:5年分の試験問題が収録されています。過去3年分の問題には、学習のポイントや選択肢ごとの詳細な解説が用意されています。
●「社会福祉士国家試験受験ワークブック2024(専門科目編)」(中央法規社会福祉士受験対策研究会/編集)
ポイント:「傾向と対策」→「重要項目」→「一問一答」の流れで構成されており、知識の定着をサポートしてくれます。国家試験に役立つ最新情報が掲載されているところもポイントです。
尚、中央法規出版は、「社会福祉士合格アプリ2024」と「六訂 社会福祉用語辞典」というアプリもリリースしています。
スマホがあればどこでも学習が可能ですので、すき間時間を有効活用できるでしょう。
前述の中央法規出版のもののように、多くの方から親しまれているテキストが存在することは事実ですが、テキストは使う人との相性も重要です。
周りの評判に左右されすぎず、自分が理解しやすい、読みやすいと感じるものを選ぶようにしましょう。
実際に書店に足を運び、実物を見て比較しながら選ぶことをおすすめします。
テキストはあれこれと読まずに、1、2冊程度をじっくりと何度も読み返しましょう。
そのほうが混乱が起こりにくく、知識が定着しやすくなります。
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社会福祉士の講座を資料請求(無料)受験資格を満たしている場合には、独学で社会福祉士試験の合格を目指すことも可能です。
独学には、自分の都合のよい時間に学習できる、勉強したい箇所を集中的に学べるといったメリットが期待できます。
用意するものはテキストと問題集、模擬試験の受験料程度でよいため、授業料を払ってスクールに通うよりも勉強にかかる費用が少なくて済むという利点もあります。
独学には次のようなデメリットも存在します。
まず独学では、試験に必要な最新の情報を得にくいという心配があります。
テキスト(特に古いテキスト)には、頻繁に変更される制度や法律の情報が反映されていない可能性があるため、情報が古いまま覚えてしまうリスクがあるのです。
また、テキストや問題集も全て自分で選ばなければなりません。
どれを選んだらよいか迷ったり、自分に合っていないテキストを選んでしまったりして、勉強が思うようにはかどらないケースも考えられます。
勉強中に疑問に思った点も自力で解決しなければならないため時間がかかり、勉強のモチベーションを保ちにくいという欠点もあるでしょう。
このようなメリット・デメリットを理解したうえで、独学で試験合格を目指すのかどうかを判断するとよいでしょう。
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社会福祉士の講座を資料請求(無料)その年ごとに若干の差はあるものの、社会福祉士試験の合格率は30〜40%程度という狭き門です。
「独学では試験に合格できるか不安」「一発で合格したい」とお考えの方には、各スクールで開講されている受験対策講座をおすすめします。
受験対策講座では、各スクールが独自に分析して作成したテキストを使用するため、自分で悩みながらテキストを選ぶ必要がありません。
さらに、体系的・効率的に学習できるカリキュラムが組まれているため、自力で試行錯誤しながら時間をかけて勉強を進めなくてもよいというメリットもあります。
学習中に分からない箇所が出てきても、プロの講師にすぐに質問をしてその場で疑問を解消できるため、やる気の維持にも繋がるでしょう。
「試験合格」という同じ目標に向かって取り組む仲間ができれば、刺激にもなるはずです。
受験対策講座は、通学して学ぶスタイルと通信講座とに分かれます(スクールやコースによって異なります)。
自分の生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
勉強のためのまとまった時間がとりにくい社会人には、通信講座がおすすめです。
スクールに通う手間がなく、自分の都合のよい時間に学習できるため、仕事などで忙しい人でも無理なく取り組めるでしょう。
講座によっては、専用アプリに講義の動画をダウンロードして、いつでも視聴できるサービスを行っているところもあります。
テキストやアプリを活用して、移動時間や休憩時間などちょっとした時間を使った勉強を組み合わせるのも効果的です。
以下のボタンより複数のパンフレットを取り寄せて、講座を比較・検討されてみてはいかがでしょうか。
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社会福祉士の講座を資料請求(無料)幅広い範囲から出題される社会福祉士国家試験。
合格するためには、広く浅く勉強する、苦手科目でも点数を取れるようにしておく、過去問に触れて出題傾向に慣れるなど、勉強方法にいくつかのコツが必要です。
学習計画には余裕を持ち、2月の試験に自信をもって臨めるように万全の準備を整えておきましょう。
社会福祉士試験は、資格さえ満たしていれば独学の受験も不可能ではありません。
しかし、合格率が低く難関とも呼ばれる試験に一発で確実に合格したいと望まれる方は、効率良く学習できる受験対策講座の受講を検討されてみてはいかがでしょうか。
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