介護の求人を探していると「夜勤専従」という求人を目にします。
この「夜勤専従」とは、日勤を行わず、夜勤のみで勤務する勤務形態のことです。
ここでは、夜勤専従の特徴やメリットやデメリット、勤務スタイルなどをご紹介します。
夜勤専従で働く場合の主な仕事は、就寝・起床の介助と夜間の見回りです。
就寝・起床時には、決まった時間に服薬や排せつの介助をしたり、ひとりで身支度を整えられない利用者さんの身の回りのお世話をします。
また、大抵は夕食の時間から翌朝の朝食の時間まで勤務することになりますので、それらの食事の準備、介助、片付けも夜勤の仕事になります。
利用者さんが就寝した後は、寝がえりのサポートをしたり、体調を崩したりしている方がいないかを確認するため、夜間に2〜3回見回りをします。
夜勤専従ではレクリエーションや外出などのイレギュラーな仕事がないため、決まったルーティンで仕事をしたい方に向いているといえるでしょう。
勤務時間は勤務先の施設や事業所によって異なりますが、2交代制の施設では16時間勤務のロング夜勤、3交代制では8時間勤務のショート夜勤を採用している施設が一般的です。どちらも休憩は1時間程度のところが多いようです。
夜勤明けの日に続けて働くことはできないため休みとなります。
そのため、多くても就き月10〜12回ほどの出勤日数になります。つまり週2〜3日の出勤ということになりますね。
16時間勤務を例に実際の勤務スケジュールを見てみましょう。
時間 | 業務内容 |
---|---|
17:00 | 出勤 日勤スタッフからの引継ぎ 食事準備・介助 |
18:00 | 口腔ケアなど。自由時間 |
20:00 | 就寝準備、服薬介助、排せつ介助 |
22:00 | 消灯 |
23:00 | 見回り 寝返りサポートなど |
00:00 | 事務作業・書類整理など |
01:00 | 休憩・仮眠 |
03:00 | 見回り 寝返りサポートなど |
05:00 | 起床準備、着替え、排せつ介助など |
06:00 | バイタル測定、朝食準備 |
07:00 | 食事介助、服薬介助 |
08:00 | 口腔ケア、朝食片付け |
09:00 | 日勤スタッフへの引継ぎ |
10:00 | 退勤 |
夜勤の場合、正社員では1回につき約6000〜8000円の「夜勤手当」が付きます。月10回勤務として考えると6万円〜8万円ほど基本給に上乗せされるため、かなり高収入を得やすいというメリットがあります。
パート・アルバイトの場合も22時〜5時のあいだは時給が25%上乗せされます。
夜勤の時間の多くは利用者が就寝している時間ですので、トラブルがない限りは落ち着いて仕事をすることができます。
また、前述したようにイレギュラーな業務が発生しづらいので、自分のペースで業務をこなすことができます。
ただし、中には夜勤者を一人しか置いておらず、一人ですべての業務をこなさなければ入れない施設もあるため注意が必要です。
あらかじめ、夜勤者スタッフの配備態勢については求人や面接などで調査しておくことをおすすめします。
夜勤専従の場合、夜勤明けは休みになります。また、ロング夜勤を採用している施設ではその次の日も公休日として休みにする施設が多いので、ゆっくり休むことができます。
休みが多くても手当のおかげて収入に影響しないのは嬉しいですね。
夜勤専従の大きなデメリットの一つは昼夜が逆転してしまうことでしょう。
家族や友人と予定を合わせづらくなると感じる方が多いようです。
また、昼夜逆転の生活が原因で体調を崩してしまうケースもあります。
介護施設では、夜勤スタッフは人数を絞って配置されている場合がほとんどです。なかには一人で夜勤をこなさなくてはいけない施設もあります。
そのため、おのずと一人にかかる業務の負担が大きくなり、責任や精神的な負担がストレスになってしまう場合もあります。
また、夜間にトラブルが頻発するような日には休憩時間が取れないようなケースもあるようです。
時には利用者の容体急変やトラブルなどが発生することもあります。そんな時にも、その場にいる夜勤スタッフで冷静に適切な対応をしなくてはなりません。
一人で緊急事態に対処できる自信のない方は、複数人の夜勤スタッフを配備している求人を探すようにしましょう。
夜勤専従のスタッフを「無資格・未経験可」で募集している求人は確かにあります。
しかし、夜勤スタッフは少人数であり、いざというときに周りに頼ることができず自分で解決しなくてはいけないことを考えると、資格を持っていた方が安心して働くことができます。
実際、夜勤スタッフは有資格者のみ募集していたり、未経験・無資格の場合は日勤スタッフとしてしばらく勤務して、一人で仕事をこなせるようになってから夜勤に配属されるケースがほとんどです。
まずは介護の基礎を取得できる初任者研修から取得してみてはいかがでしょうか?介護福祉士を持っていると、夜勤手当にプラスして「資格手当」が就く施設もあります。
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夜勤スタッフの仕事は、就寝・起床時の服薬や排せつの介助、食事の準備、解除、片付け、そして夜間の見回りです。
働き方は16時間のロング夜勤と8時間のショート夜勤が一般的で、月に10〜12日勤務が多いです。
夜勤スタッフのメリットは高収入が得られる、休みが多い、日勤よりも仕事が楽という点です。
逆にデメリットは生活リズムが昼夜逆転する、少人数なのでひとりの業務の負担が大きい、万が一の時に緊急対応をしなくてはならないなどです。
夜間専従の求人に応募する際は資格があったほうが、いざというときの対応に困らないため安心です。
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