介護事務に興味はあっても「自分は向いているのだろうか?」と求人に応募するのを迷う人もいるでしょう。
介護事務が一般事務と大きく違うのは、介護保険を含む介護の専門知識を求められるところです。そのため、介護業界に理解のある人でなければ仕事を続けるのは難しいでしょう。
この記事では、介護事務に向いている人の特徴や必要なスキルの例を紹介しています。介護事務を目指す人は、参考にしてみてください。
福祉や介護業界に興味がある人は、介護事務に向いています。
介護事務では、介護の専門用語や介護保険の知識が必須です。また、介護事務のメイン業務はデスクワークですが、人手が足りなければケアマネージャーや介護士のサポートなども求められます。
介護業界に理解と興味があれば専門知識を覚えやすく、サポート業務でも役に立つ人材になりやすいでしょう。
例えば「体力的に介護士の仕事をするのは難しいので、介護事務の仕事で介護業界に関わりたい」などの動機であれば問題ありません。
しかし「事務仕事をしたいから」という理由で介護事務を選んだ場合、専門性の高さや業務量の多さから「思っていたのと違う」という結果になる可能性が高いでしょう。
介護事務のもっとも重要な仕事は「介護報酬請求業務」です。
利用者が介護保険サービスを受けた場合、全額の1〜3割を負担します。サービスの提供者である施設や事業所は残りの7〜9割を国民健康保険団体連合会(国保連)に請求し、お金を受け取ります。
この一連の業務を介護報酬請求業務(レセプト)と言い、サービス提供月の翌月10日までに請求を間に合わせる必要があります。
提出が遅れると翌月以降の請求になり、施設の収入が滞ってしまいます。そのため、他の業務との兼ね合いを調整し、提出期限を守れる人が求められるのです。
スケジュールの管理や、日常的にコツコツと作業するのが得意な人は介護事務に向いていると言えるでしょう。
介護事務では、介護報酬請求業務・利用者への請求書の発行・給与計算・備品購入・経理などのお金を扱う仕事が多々あります。
特にレセプトは内容に不備があったり計算を間違えたりすると、審査が通らず施設への支払いが遅れてしまうため、緊張度の高い仕事と言えるでしょう。
レセプトの計算自体は、基本的な計算力があれば問題のない簡単なものです。
しかし、事業所の規模によっては処理数が膨大になり、繰り返し計算を行うため、根気とミスのない慎重さが求められます。もし、大量に計算を間違えてしまうと、給与の支払いや施設の運営などにも影響しかねません。
そのため、数字の取り扱いや計算の得意な人は介護事務に向いています。
介護事務は基本的に、メールの確認・電話対応・パソコンでのデータ入力・計算といった業務がメインです。特に月末月初は介護報酬請求業務で忙しいため、1日中デスクで仕事をすることもあります。
一般事務に比べると介護のサポートなどの業務が含まれるため、介護事務は体を動かすことも多い仕事です。しかし、時期によっては、長時間座り続ける必要があるため、デスクワークが苦にならない人が向いていると言えるでしょう。
また、介護報酬請求・利用者への請求書発行・経理関係・書類作成などの業務はパソコンで行います。そのため、パソコンはもちろん、オフィス機器類の取り扱いに慣れていることも求められます。
人とコミュニケーションを取るのが好きな人は介護事務に向いています。
介護事務は受付・会計・来客対応などの業務も担います。施設の利用者とその家族・事業所のスタッフ・業者・市区町村・医療機関・保健所の関係者など、日々人と接する機会の多い仕事です。
とはいえ、営業職や接客業のような高いコミュニケーション力を求められているわけではありません。
たとえば、施設についての説明を求められた場合、利用者は高齢のため、理解してもらえるまで根気強く話し、聞き取りやすい言葉を使う必要があります。
また、施設に出入りするのはさまざまな年齢・性別の人です。良い関係を築くためにも、丁寧な言葉遣いや、相手の話を理解して的確な答えを返せる人が求められます。
介護事務は基本的に事務系の仕事が中心です。しかし、施設や事業所によっては、ケアマネージャーや介護職員のサポートを頼まれることもあります。
たとえば、書類作成を補助したり、送迎・介助・配膳・レクリエーションなどの手伝いをしたりする可能性があります。
また、介護事務の仕事には電話や来客対応・経理・シフト管理・設備管理・清掃など、幅広い業務が含まれます。一般事務と比較した場合、体を使う頻度が高く、仕事の幅は広いと言えるでしょう。
デスクワークのみが対象の介護事務を求める人は、就業前に確認が必要です。しかし、現状は人手の足りていない施設が多く、サポートや幅広い業務に対し、柔軟に対応できる人が求められます。
介護事務の重要な仕事である介護報酬請求業務は、1カ月おきに施設利用者の利用金額を算出し、毎月10日までに国民健康保険団体連合会(国保連)へデータを送付する作業です。
そのため、月末から10日にかけては忙しくなります。この期間は残業続きになる可能性が高いため、毎月やってくる繁忙期に理解があると仕事を続けやすいでしょう。
また、介護報酬請求は、計算を間違えたり不備があったりすると国保連と市町村での審査が通らず、施設へ入金されません。ミスをすると施設の資金繰りや職員への給与の支払いに影響を与えかねないため、プレッシャーを感じながら行う大変な仕事です。
月末・月初が繁忙期であることについて自分自身が納得しているのはもちろん、家族からの理解も必要になるでしょう。
\近所のスクール・講座をみてみる/
介護事務の講座を資料請求(無料)介護事務のメイン業務は、介護報酬請求業務や施設利用者への請求書発行です。しかし、それ以外にも受付・電話対応・経理・人事・施設管理なども任されることがあります。
また、施設や事業所によって業務量は異なりますが、ケアマネージャーや介護職員のサポートも大切な仕事です。
たとえば、ケアマネージャーが介護サービスを提供する計画書(ケアプラン)を作成する際に、介護給付費用や要介護認定などに必要な書類の作成を頼まれることがあります。
また、人手が足りない時には、介護職員が行う介護やレクリエーションのサポートをすることもあります。
介護事務では、数字や計算に正確性が求められるほか、多様な業務に対し目配りや柔軟に対応できるスキルが求められるのです。
介護事務では、介護報酬請求業務・請求書発行・経理・ケアプランに関する資料やチラシ作成・データ入力などの業務をメインに行います。
そのような作業は、WordやExcel、レセプト作成ソフトなどを使って行うため、ある程度のパソコンスキルが必要です。
また、スマートフォンやタブレット端末で情報を共有している施設や事業所もあるため、インターネットの知識もあった方が望ましいでしょう。
とはいっても、高度なパソコンスキルを求められているわけではありません。
もちろん、パソコンに慣れている人の方が有利ではありますが、キーボード入力・メールの受送信・ネットの検索などの基本的なスキルがあれば問題ありません。
\近所のスクール・講座をみてみる/
介護事務の講座を資料請求(無料)介護事務は資格必須の職業ではありません。しかし、資格を取得しておけば、就職や転職に役立つほか、介護業界や介護保険の知識が身に着くため、スムーズに業務を進められるメリットがあります。
介護事務にはさまざまな種類の資格がありますが、ここでは代表的な資格として、ケアクラークと介護事務士をご紹介します。
ケアクラークは介護事務資格の代名詞のような存在です。介護事務に必要な知識と技能だけでなく、介護全般に対する幅広い知識を学ぶことができます。知名度が高いため、就職や転職の際にアピールしやすい資格です。
一方、介護事務士はヒューマンアカデミーの通信講座を受講し、全5回の添削課題に合格すれば取得できます。添削課題は在宅で何度も受けられるため、まったくの初心者でも安心して受けられるのがメリットです。
介護事務の資格は独学での合格も可能ですが、働いている人は時間の確保が難しい場合があるため、スクールや通信講座を利用した方が効率的です。
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介護事務の講座を資料請求(無料)介護事務にはさまざまな魅力やメリットがあります。
たとえば、介護報酬請求業務は締め切りがあり、正確性を求められる仕事です。しかし、専門性が高く責任のある仕事だからこそやりがいがあり、毎月達成感を感じられるのは魅力の一つでしょう。
また、窓口業務を通して利用者や家族と直接やり取りするからこそ、感謝を伝えられるなどの喜びがあります。介護や運営のサポート業務は気分転換にもなり、業務の幅広さが魅力になるでしょう。
なによりも、介護事務は安定して働けます。経験と資格があれば年齢を問わず就職や転職がしやすく、ライフスタイルに合わせて柔軟に働き方を変えることができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
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介護事務の講座を資料請求(無料)介護事務に向いているのは、介護業界に興味がある・デスクワークが得意・パソコンスキルがある人などです。また、介護職員やケアマネージャーのサポートを求められる職場も多いので、幅広い業務に柔軟性のある人が求められます。
メインである介護報酬請求業務は、介護用語や介護保険の専門知識が求められます。資格を取得しておけば専門知識が学べるため、就職や転職でも有利になるでしょう。
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