「精神保健福祉士」は、一般的に「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」と呼ばれ、精神性の疾患を持つ方が、できるだけ自立した生活を送れるようサポートする仕事です。
具体的な仕事としては、精神障害者やその家族を支える公的支援制度の紹介や、就職の斡旋、地域の支援ネットワークの構築などの環境調整など多岐にわたります。
精神保健福祉士は1998年の「精神保健福祉士法」施行で定められた国家資格です。
2006年に施行された「障害者自立支援法」、さらに2012年に施行された「障害者総合支援法」により、それまで入院医療中心だった精神障害者が、社会の中で生活するケースが増加しました。それに伴い、医療・保健・福祉にまたがる精神保健福祉士の需要も増加し、活躍の場がますます広がりつつあります。
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精神保健福祉士の主な仕事は、精神的な障害のある人を支えることです。
精神保健福祉士の仕事内容の一例は、以下の通りです。
など、その他にも精神的な障害のある人が日常生活をおくるための支援を行っています。
医療機関で働く精神保健福祉士の場合、主な仕事内容は患者の入院生活サポートになります。
病院では患者さんはもちろん、そのご家族からの入院から退院までの相談に応じ、日常生活を送るための援助を行います。
さらに医師やそのほかのスタッフとの情報共有なども行いながら、精神障がい者支援においては中心となって活躍します。
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精神保健福祉士と社会福祉士を混同する方も少なくありません。
この二つはどちらも国家資格ですし、仕事内容が「社会において支援を必要としている人をサポートする」という点ではどちらも同じです。しかし、サポートする対象が異なります。
社会福祉士は精神障害者のみならず、失業や災害などで通常の社会生活を営めない人たちや、不登校や虐待などの子育て問題など、社会で困っている様々な人のサポートをする仕事です。
一方、精神保健福祉士は精神障害者のサポートに特化した、専門性の高い仕事です。
最近では、どちらも取得して、より幅広い支援を行う福祉士の方もいます。
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精神保健福祉士になるには、精神保健福祉士国家試験に合格し、精神保健福祉士として登録することにより、精神保健福祉士を名乗ることができます。
精神保健福祉士国家試験を受験するには、次の4つのいずれかを満たさなければなりません。
上記4つの詳細としては、国家試験を受けるまでには11の道のりがあります。
大きくは大学等で指定科目を履修する、短大等で指定科目を履修して実務1〜2年を経験する、養成施設を経るという3つのルートに分けられます。
精神保健福祉士になるには、さまざまなルートがありますが、どのルートも最終的には国家試験の合格が必要です。
詳しくは『精神保健福祉士国家試験の受験資格を得るにはどうすれば良いの?』で紹介していますので、参考にしてみてください。
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精神保健福祉士国家試験は1月下旬〜2月上旬に年1回行われ、例年9月上旬〜10月上旬が出願期間となっています。試験の形式は、筆記試験です。
以下に第26回(令和5年度)精神保健福祉士国家試験の試験概要を紹介します。
第26回(令和5年度)精神保健福祉士国家試験 試験概要
試験日程 | 2024年2月3日(土) 2024年2月4日(日) |
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試験会場 | 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県 |
受験申し込み期間 (願書〆切) |
2023年9月7日(木)〜2023年10月6日(金) |
受験資格 | (1) 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方(令和6年3月31日までに卒業見込みの方を含みます。) (2) 2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方(令和6年3月31日までに従事する見込みの方を含みます。) (3) 精神保健福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方(令和6年3月31日までに卒業(修了)見込みの方を含みます。) (4) 精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方(令和6年3月31日までに卒業(修了)見込みの方を含みます。) |
受験手数料 | 精神保健福祉士のみ受験する場合:24,140円 精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合: 36,360円 精神保健福祉士の共通科目免除により受験する場合: 18,820円 |
合格発表 | 2024年3月5日(火)HP掲載(合格者の受験番号を掲載)
2024年3月8日(金)結果通知発送 |
『公益財団法人 社会福祉振興・試験センター』を参照。
精神保健福祉士試験の合格率や難易度については『精神保健福祉士試験の合格率はどのくらい?難易度は?』で紹介していますので、参考にしてみてください。
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「障害者自立支援法」が施工されるまで、精神保健福祉士の主な職場は精神科病院などがほとんどでした。
しかし、法改正により、いまでは様々な場所で精神保健福祉士が必要とされています。
以下でその一例を見てみましょう。
精神科や心療内科のある病院・クリニックでは、病院と地域の橋渡しとして、今も精神保健福祉士が活躍しています。
ハローワークでは、障害の程度に応じた就職の相談や、仕事先の紹介、就職後の職場での安定支援を行っており、精神保健福祉士の資格を活かして働くことができます。
介護施設において、高齢者のためのケアプラン作成や、生活全般のサポートを行います。
保健所では、市町村職員などへの援助活動、精神保健福祉センターでは、精神に関わるさまざまな相談を受け付けます。これらの施設では必置資格に指定されており、事業所に必ず一人は資格の保有者を配置しなければならないと法律で定められています。
精神保健福祉士の資格を持っている方は、児童福祉司として働く資格要件を満たしています。児童相談所の相談件数が増えている現在、需要の大きい職場です。
企業のメンタルケアの一環として、精神保健福祉士を採用する企業も増えてきています。
精神保健福祉士の年収・給料などが気になる方は『精神保健福祉士(PSW)の年収・給料は?』で紹介していますので、参考にしてみてください。
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精神保健福祉士についてもっと詳しく知りたい方のために、目的別に記事を紹介します。
目的 | 関連記事 |
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精神保健福祉士(PSW)の年収・給についてを知りたい | 精神保健福祉士(PSW)の年収・給料は?給料アップさせる方法 |
精神保健福祉士国家試験の受験資格について知りたい | 精神保健福祉士国家試験の受験資格を得るにはどうすれば良いの? |
精神保健福祉士試験の合格率・難易度について知りたい | 精神保健福祉士試験の合格率はどのくらい?難易度は? |
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